2010年11月09日 16時59分
世界遺産講座 in 和歌山
テーマ:紀州熊野関連イベント
Special Lectures on UNESCO World Heritage
「紀伊山地の霊場と参詣道」・世界遺産公開講座in和歌山
Sacred Sites and Pilgrimage Routes in the Kii Mountain Range
「文化・宗教の違いを超え世界の平和へ」
高野山・丹生都比売(にうつひめ)神社(じんじゃ)で行われた「舞楽(ぶがく)曼荼羅(まんだら)供(く)」を通して考える
21世紀における世界遺産の存在意義と価値
空海が開いた紀伊山地・真言密教の霊場・高野山。 その地主神・丹生都比売大神は、今も、空海の教え通り、高野山の中核・檀上伽藍の「御社」で僧侶たちにより祀られています。日本古来の神を尊び「神と仏」を融和させた僧・空海の想いが育んだ「神仏習合」という文化を、異なる宗教が融合する「奇跡」を、ユネスコは世界の遺産と認めました。
その融合の象徴「舞楽曼荼羅供」とは、高野山の麓・天野の里に鎮座する丹生都比売神社の神前で繰り広げられた僧侶による声明と舞楽、つまり、神道と仏教の壮大なコラボレーションでした。
江戸の末期に途絶えた「舞楽曼荼羅供」の復活により、宗教や文化の違いによる紛争が後を絶たない世界に対して「違いを超えた平和」をもたらす道を示すことができれば、千二百年の時を超え「空海の想い」が蘇ることになるでしょう。
舞楽曼荼羅供の研究者、そして、同じく世界遺産であるキリスト教の巡礼の道を持つ・スペイン・ガリシア州・サンティアゴからの専門家等と共に、「世界の平和」という観点で、「舞楽曼荼羅供の復活」と「世界遺産の現代社会における存在意義と価値」について考えます。
日 時 平成22年11月20日(土) 午後1時~ 5時
場 所 フォルテワジマ・3階 フュージョン・ミュージアム・ニット&トーイ 多目的ホール
(和歌山市本町2丁目1番地・ぶらくり丁)
内 容
講座①
「神仏が相和して千二百年」 丹生都比売神社宮司 丹生 晃市
講座②
「イベリア半島におけるキリスト教と異宗教の関係と歴史」(仮称・予定)
José M. Andrade ホセ・アンドラーデ
(スペイン・サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学
地理・歴史学部中世歴史学科専任教)
講座③
「丹生都比売神社で行なわれた舞楽曼荼羅供」 東京学芸大学准教授 遠藤 徹
講座④
「天野舞楽法会の装束」 高田装束研究所長 高田 倭男
☆「舞楽曼荼羅供で演奏された舞楽と声明」高野山真言宗神奈川雅楽部定期演奏会
(10/27撮影予定)を4Kプロジェクターによる高画質ハイビジョン映像にて上映
申込方法:「受講票」をお送りしますので、下記項目を漏れなくご記入の上、郵送・FAX・Eメールにてお申し込みください。(定員200名となり次第締め切ります)
⑤ 住所 ② 氏名(グループの場合は代表者名+ 同行者人数) ③ 年齢 ④ 性別
⑤ 電話番号 と FAX番号又はEメールアドレス
申込先: 郵送 〒649-7141 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230丹生都比売神社内
舞楽曼荼羅研究会
FAX 0736-26-0107
Eメール water@center.wakayama-u.ac.jp
お問合せ:舞楽曼荼羅研究会 TEL: 0736-26-0102
主 催 舞楽曼荼羅供研究会
国立大学法人和歌山大学観光学部
後 援 和歌山県 和歌山県教育委員会 和歌山市 和歌山市教育委員会
高野町教育委員会 かつらぎ町教育委員会 世界遺産高野地域協議会
紀伊山地三霊場会議 高野山真言宗総本山金剛峯寺 高野山真言宗神奈川雅楽部
西日本旅客鉄道株式会社 南海電気鉄道株式会社 丹生都比売(にうつひめ)神社
協 力 株式会社島精機製作所 フュージョン・ミュージアム・ニット&トーイ
和歌山世界交流研究協会株式会社
企画・協力 和歌山文化教育研究
(補足説明)
鎌倉時代はじめから江戸後期まで、高野山開山以来の守護神である和歌山県かつらぎ町天野に鎮座する丹生都比売神社に於いて、舞楽を伴った法会が行われてきました。高野山開山千二百年を迎える今、その研究が進められ、当時の古絵図が発見され、壮大な規模で行われたその全貌が明らかになって来ています。
日本人にとって、「神と仏が共存する信仰」は、当然のこととして考えられてきましたが、千年以上にわたり「神道と仏教が融合」してきたことにユネスコが注目、その「文化的景観」がこの紀伊山地にあるとして、平成16年にこの地域を世界遺産に登録したことからも明らかなように、異なる宗教が融合し共に繁栄してきたことは、宗教的対立から戦いの絶えない世界の基準に照らせば、「奇跡」と言っても過言ではありません。
高野山と丹生都比売神社に於ける「神道と仏教が融合」。その象徴的行事として、この「舞楽曼荼羅供」があります。これは、高野山から百人余の僧侶が、守護神である丹生明神に国の平和を祈る法要として、神社の神前で曼荼羅供(大法要)を行い、壮大なスケールで舞楽と声明が奉納されたものです。平成26年の世界遺産登録10周年、翌27年の高野山開山千二百年に向け、現在その復興も計画されています。
まず、舞楽曼荼羅供の背景となる神仏関係について丹生宮司より、研究に取り組まれている遠藤先生からその全容を、また東京国立博物館・高野山霊宝館等に所蔵する舞楽装束について有職の専門家である高田先生に講演をいただきます。
次に、同じく「巡礼の道」が世界遺産として登録されていることから、和歌山県が交流を持つスペイン・ガリシア州・サンティアゴより参加のガリシア州政府関係者と地元サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学関係者から「キリスト教と異宗教の関わり方」について発表いただき、紀伊半島とイベリア半島の巡礼・異宗教間の関係を比較する中で、日本が成し得た「神仏習合(異宗教の融合)」の21世紀世界における意味・意義を考え、「舞楽曼荼羅供」を「世界の平和を祈る象徴」として復活させる可能性を探ります。
- シイ太 (2010年11月09日 18時15分)
- おもしろそうなイベントですね!
是非、参加したいと思います!
- 大ちゃん (2010年11月09日 20時03分)
- 「宗教や文化の違いを超えた平和」、千二百年の時を超えた「空海の想い」、素晴らしいですね。
是非参加したいです。
早速申し込ませて頂きます。
- Mako (2010年11月09日 22時03分)
- シイ太さん、大ちゃんさん
私も参加します!
会場でお会いできると良いですね!
- かみ (2010年11月22日 22時52分)
- 読者登録ありがとうございます。
これから、よろしくお願いします
- おとん (2010年12月31日 19時36分)
- 登録ありがとうございます、
- Mako (2011年01月01日 15時06分)
- かみさん
コメント、ありがとうございました。よろしくお願いします。
- Mako (2011年01月01日 15時07分)
- マスターさん、よろしくお願いします!